会社帰りにいろいろ考えごとをしたせいか、少々センチだ。
ピーが今、ひざの上に乗っていて、パソコンのキーをを打つ自分の手にアタマをこすり つけてうっとおしい。ピーがまだ5,6歳のころなら、間違いなく「やめろ!」と 放り投げていた。
ピーも、もう人間でいうとおばあちゃん。かなりのオトシみたいだ。 でも、妙に元気がよい。 「甲状腺亢進なんとか」という病気と診断され、毎日薬を飲ませている。
白い錠剤。「猫に薬なんて」とも思ったけど、医者の言うには 「ピーちゃんは、エンジンで例えると、常にフルスロットルで突っ走っている状態です。 少し抑えてあげたほうが負担が軽くて長生きできます。」とのこと。
まあ、そんな医学の常識には当てはまらないピーだとは思うが、試しに薬を飲ませてる。 最近「血液検査の値がまた上がってきた。薬の量をふやすことも考えられる」 と言われたが、うーーーむ、あまり量を増やそうという気はあまりしない。
こやつは元はノラ。ウチのベランダに現れた。 子猫のころ入院したとき、獣医に「全然食べない。もう少し入院させて点滴しないと死にますよ」 と言われたけど「構いません」と家に連れて帰ってきた見捨てられた猫。
病院で、カゴの中でやつれてぐったりしている姿に 「こいつはノラ。元はどうせ見捨てられたような命。こんな狭いカゴに入れられてるんだったら看取ってやる」 と引き取ってきた。 「お前、死ぬな」と竹輪をあげたらむしゃむしゃ食べてよみがえった。
一緒にベランダに来ていた「ちび」って呼んでた猫は、原因不明だが、すぐに死んじまった。
ピーは、何だか知らんが強い猫。
お前が死んだら俺は悲しいぞ。お前は常識無視して、なにしろ生きろ。 | |