11月5日、ライブのMCでも少ししゃべったのだが。
ひと月前から風邪をひいていたのだが、毎週末スタジオにはいって練習は、やっていた。
最初は喉はガラガラ。歌えないので、ギターは弾くが歌は1オクターブ下で しゃべるようにささやいていたり、歌わなかったり。 半分ぐらいの時間、近くの酒屋で買った酒を飲みながら、外で座って散歩中のイヌを 眺めたりしていたときもあった。
11月3日、文化の日。 ぼちぼち歌えなきゃマズイだろうと、ライブの曲順を決めて流してみた。 ほとんどよいのだが、歌の最中咳き込むこと数回。 ああ、今日もあまり無理せずいよう。
11月4日、前日。 ライブの曲順で流しても、咳き込むことは無かった。 よし、明日はいける。ギリギリ間に合った。明日、歌えればその後は野となれ山となれ。
11月5日、当日。 喉に遠慮することなく、思い切り歌うことができた。気持ちよかった。 我ながらいまだにヘタな歌い手だと思うが、思い切り声を出せるのは幸せ。
--- なんでまた、自分の長引いた風邪の経緯を書こうと思ったかというと、 本田美奈子さんの訃報の報道を見て。
昨日の時点でテレビで知った。自分が学生のころ、人気だった方なので衝撃だった。 (闘病中、というのはワイドショーで聞いていたが、いつか復帰するだろうと思ってた)
昨日の報道はただ事実を知らせるだけの淡々としたものだったのだが、今日ぐらいになると、 もう少し詳細に伝えていた。
自分がそれらの報道で感じたのは、 「アイドルで元気がよけりゃウケる」ころも経験し、 「それだけじゃ過ぎていくだけ」とわかって苦しんだけど、 やっぱり歌とか、その他の表現とかを一生懸命やって、 「本当の楽しみ」を、自分で獲得した人なのだな、という印象。 とっても歌が好きだったんだなー。
自分のようなへたくそでも、ひと月の風邪で「思い切り歌いたい!」と思うんだから、 彼女の思いは想像を絶するものがあったのではないかと・・・戦慄。
きっと今ごろ彼女は天国で・・・というのも、月並みな言い方になってしまうのでやめとく。 でも、その月並みな言い方を心ではいま思っている。 | |