台風接近。風雨ともに強い。仕事帰りにびしょ濡れ。 まったく今年は台風が多い。 明日から3連休。昨日も居酒屋さんで1時半まで飲んでいて寝不足気味なのだが、夜更かししても明日ゆっくり寝てられるからいいだろう。
最近全然本を読まない。もともとそれほど読むほうではないが、たまに本屋さんに行っては面白そうな本を探したりしていたと思う。しかし、このところ本屋に行くこともまったくない。
まあ、ショーペンハウアーさんも「読書することは他人の頭で考えることである。多読は自分で考える力を衰えさせる」みたいなことを言っていた(?)そうだから、うーん、いいかぁ・・・。などと思ってしまう怠惰な自分。
自分が以前に読んだ本のことを書こうと思い、考えてみた。 小学校の図書館で借りた名犬ラッシーや、南極点を目指したアムンゼン・スコットの話から始まり、ゲーテ、ニーチェ、坂口安吾、うーむ岡本太郎、三島由紀夫の金閣寺も面白かったなー
しかし私は、あまり詳しい内容は覚えてなかったりする。いや、「かったりする」ではなく、ほとんど忘れてしまう。 よし、探してみようと思い、本棚を眺めてなんとなく目についたのが「鼻」(ゴーゴリ)。 「ホームページの日記にアップするんだから、難解な本をインテリみたいに書こうかな」なんてイイカッコしようと思っていたがやめた。「鼻」をパラパラ見てたら、カッコつけてなんになるんだ?と感じてきた。
と言っても別に、鼻、ゴーゴリさんが低級なわけでもかっこ悪いと思っているわけではない。100年以上も読み続けられているんだから名作である。 ただ、見方によっては「あほかいな」みたいなお話で、天才バカボンのようなナンセンスさがあるところが面白かった。
(1)主人公が朝起きてパンを食おうとしたら、中に鼻が入っていた -本人「なんじゃこりゃ?」とわけがわからない -奥さんがそれを見て怒る「この人でなし!大泥棒!」 -主人公は鼻を川に捨てに行くが、警察官がいてなかなか捨てられない (2)場面が変わり、役人の部屋 朝起きて鏡を見たら鼻がなかった -やっぱり「なんじゃこりゃ?」とわけがわからない -なんとか役人としての威厳を保ちつつ、ハンカチで鼻を隠して外出 -と、目の前に止まった馬車から、礼服を着た紳士が降りてきた -よく見たらその紳士は、なんと自分の鼻だった
・・・という感じで話が進んでいく。結末は書かないけど。 最後に「世の中、不合理なことがあるもんだねー」と終わる。
「不条理なこの世。それを表現している」みたいにまとめた論評を読んだことがあるような覚えがある。う〜むなるほど・・・
でも私の感覚ではこんな感じ。 「このナンセンスさ加減は、気取った野郎に"スカしてんじゃねえよ"って言い放つような爽快感と同じようなものがある」
明日鼻無いかもよ。 | |