ライブ終わった。 珍しく、舞い上がり気味。 後で聴くと、歌の上ずり、歌詞間違い、ギターの細かいミス・・・などがあるが、 まあ、勢いがあってよいライブが出来たと、自分では満足。
それはそれでよいのだが・・・
気がつくとギターを担いで(おそらく)渋谷を歩いていた。深夜。 打ち上げやってたんだよなぁ。みんなどうしたんだろう??
ポケットには80円しかない。またしても困った状況になっていたのである。
「ちょっと冷静になってみよう」と立ち止まったが、どう考えても歩くしかない。 始発を待ったところで80円では電車にも乗れない。
とぼとぼ歩いていたがのどが渇いた。 コンビニで水でも・・・いや、80円しかない。無理だ。 バッグを探ると、ライブ中に飲もうと買ったペットボトルの水があった。 ありがたい・・・ほとんど遭難者だ。
最初は方向がわからず、2〜3人に道を尋ねた。皆、親切に教えてくれた。 「どこまでいくの?」と訊かれ、「亀戸の方まで」と答えると驚かれた。 そりゃ驚くわ。しかし、それしか手はない。
ようやく会社のある秋葉原近くまできた。しかし限界だ。 履き慣れた靴ではあるが、さすがに靴擦れ状態。 会社に入れば何とかなる・・・と思ったが、カギがない。ううう。
どこかに100円玉ぐらい入っていないか??と思い、あらためてポケットを探る。 すると、右ポッケの上の小銭入れみたいなところ、そう、Gパンとかによくある 四角い小ポッケに「紙」を感じた。
お、この感触は覚えがある。確か日本国の紙幣の手触りだ!
引きずり出すとそれは1,000円札だった。 超ラッキーーーーー!! 宝くじ大当たりぐらいの喜びだった。
なんでこんなところに入れたんだろう? ライブのときだけしか履かないズボン、 家を出るときには絶対そんなところに1,000円仕込んだ覚えはない。 おそらく、酩酊状態のときに、私の強力な守護霊さまが入れてくれたに違いない。
その時点で、もう朝の5時前。20分待てば始発が来ることを確認した後、 コンビニに缶のウィスキー買いにいった。アホだ。 アホながらも無事に帰れた。 まったく運のよい男だ。
運のよい男、ノー天気に歌う | |