'98.2.1
 VT盗難事件

 2月1日 ついにこの日が・・。さらばVT250Z
 私の車はカローラだ。車を単なる「足」と考えている私にとっては充分すぎる車だ。しかし駐車場は遠い。電車で5駅ぐらい先だ。なぜならばウチの周辺の駐車場は高いから。ちなみにウチのマンションの駐車場は32,000円、近所で一番安い立体駐車場は22,000円。それが電車で5駅ほど行くと13,000円の所がある。何もしないでこの差は大きい。ビンボウ人のやりくりだ。
 電車で行くのも駅まで歩くのが面倒なので、愛車VT250Zで取りに行くのがほとんどだ。1月31日、その日もいつものように車と入れ違いにVTを駐車場に置いてきた。いざ発進、という時にVTのハンドルロックをしていないのに気付いたので一応ロックした。

 泊りで出かけたので次に駐車場についたのは2月1日。ない。あるはずのVTがない。「やられた」と言う感じ。しまった。車体番号を控えていない。控えよう控えようと思っていたが忘れていた。急いで交番へ。やはり届けを出すのには車体番号が要るとの事。家に帰って探したがやはり控えていない。遠い昔(10年ぐらい前)に何かに書いたような気がしたが見つからない。

購入したバイク屋へ電話。
「購入はいつですか?」
「もう12,3年前だと思うんですが・・」
「それじゃあねぇ・・。うちもあの頃とは組織が変っているから見つけるのは難しい。それより明日陸運局に聞いた方が早いよ」
ということで翌日、会社から陸運局に電話して調べた。所有者の名前を確認できればすぐに教えてくれる。すぐに交番へ。

 2月2日 盗難届け 腹の立つバカ警官

「バイクを盗まれたので盗難届を出したいんですが。」
「どこで盗られたの?」
「江戸川区のほうで」

すると警察官はまるで馬鹿にしたような言い方で
「それじゃあ江戸川区の方で届けてくれなきゃあ」
当日駆け込んだ交番では届けはどこでも出せると聞いていたので、少し立腹しながらもそう訴えた。こっちは大事なバイクを盗まれてショックなのに、イヤな態度だ。

「うーん、出せるよ。届け。出せるけど書類がここからぐるーっとまわって向こう(江戸川)に行くんだ。その間1週間ほどかかっちゃうんだ。」
どうもその書類がぐるーっとまわることにこだわっている。

それが1週間遅れると自分のバイクの発見が遅くなるとか、そういう事かと思い、訊ねると、
「そうじゃないんだ。もしも乗り捨てられてたりとかで発見されたら車体番号とかで調べればアナタのものってすぐにわかるんだ。だからそういう問題じゃない。ただ書類がぐるーっとまわるから、それまで番号がとれないんだ。わかる?」
このクソ警官完全に人をなめてる。

「その番号が取れないと何なんですか?」
「いや、税金の関係とかでいろいろ必要になるかもしれない。わかるかなぁ」
「どうでもいいから届けを出します。」

一向に要領を得ないバカ警官にイライラした。向こうもその雰囲気がわかったらしく「いや、別に届けを書くのがいやだってわけじゃないんだ。ただ書類がね・・」
早くしろ! 失礼なバカ警官!!

ということでVTは無くなってしまった。まさかこんなにあっけない別れになるとは。