オレの骨も折れるんだ〜
  
  ●はじめに
  
    2007年夏、生まれて初めての「骨折」を経験しました。
    ・・・といっても、足の小指を軽く。大したことはありませんでした。

    しかし自分としたら、けっこう無茶な生活してきてもこれまで「骨折」は無かった。
    「オレの骨は折れないんだろうな」
    と、妙な自信?油断?があったような気が。

    この記事は、そんなプチ骨折について書いています。
    だから、もっと重症に見舞われた方には参考にならないと思います。

    それよりも、
    - 最初は「折れてはいないだろう」と思っていたこと
    - 医者に行ったら「折れてる」「えー!?」
    - それからの生活、行かねばならない出張
    - 何となく治った(ことにしちゃった)時期
    などを書いてますので、似たような経験をされている方に読んでいただければと思います。
    


  
  ●イッテェー

    ガツン!
    「い! 痛っ! イテェ〜! あ”〜 あ”〜 」
  
    2007年7月21日。これ、私の骨折記念日。

    ここ数年、夏の休みの日は下駄で過ごしている。
    暑がりの自分にとって、クソ暑いのにクツなど履けない。

    この日も下駄はいて自転車。ネコのゴハンとかトイレの砂とか買った帰り。
    日の高いうちから、軽く缶のウィスキーなんぞ飲んで上機嫌。

    だが、そんなに酔っ払ってたわけじゃあない。
    公園で少し休憩し、さて行くか〜 というタイミングでぶつけた。


    「あたたた。ふーぅ。ひでぇ目に遭ったー。ま、いっか〜」


    と、少し休んでからまた自転車乗って帰宅。

    このときはまったく「折れた」とは思っていなかった。
    (「ヒビぐらいは入ったかもなー」と、思ってたが)
  


  
  ●状況説明
  
    後日、日記で現場検証している。

    その公園は、やや傾斜のある土地にできているようで、ちょっとした段差があり、
    レンガでその段差を支えている。
    そのレンガにちょうど「下駄からはみ出た左足小指」をぶつけた。

    その日の夜にはこんな感じ。紫色になっている。
    
    日記では「オレの小指最強。気にしない。」とか、ほざいてる。折れてんのに。
  


  
  ●イタ!イタタタ!
  
    21日、22日の土日は何となく過ごせた。普通に下駄はいてペタペタ歩いてた。「オレの小指最強!」

    23日。月曜日。
    朝、家を出て会社に向かう。通勤は、いつも履いている黒いブーツ。

    すぐに異変はやってきた。
  

    やっぱ、いてぇな。まあ慣れ慣れ。 ・・・いてぇな。

      (会社の最寄駅から出たときには、)
    痛い!痛い! ダメだこりゃ! 歩けないぐらい痛い!


  
    会社に着いたときには、思わずため息が出た。
  


  
  ●それでも「オレの骨は折れない」伝説を信じるバカなオレ
  
    そんなに痛かったくせに、まだただの打撲だと思っていた。

    会社で、カカトを履きつぶしてスリッパ代わりに使っていたスニーカーに履き替え、
    普通に仕事した。

    帰りにコンビニで「なんちゃって雪駄」を買って、悦に入って帰った。

    馬っ鹿だね〜!!
  


  
  ●え? 折れてるんすか〜!?
  
    24日、火曜日になってようやく医者に行った。
    (まだ行くときには「折れてない。オレの小指最強!」と思っている)

    レントゲン撮影してから、いったん待合室で待つ。
    再度呼ばれて診察室に入ると、レントゲン見ながら先生、

    「うーん、やっぱ、折れてるねー。」

    「うそ!? 折れてます? ヒビじゃなくて??」

    「うーむ。そんなにポキッとは折れてないけど、ヒビよりはひどいね〜」


    ここで初めて「オレの骨、折れるんだ〜」とわかった。(遅い!)


    看護婦さんに、簡易ギブス作ってもらった。
    

    「なんちゃって雪駄」を履いて医者に向かうときには、さほど痛みは感じなかったが、
    帰りにはギブス分の厚みと圧迫感が、オレの歩行を困難にさせた。

    月曜日にブーツ履いて会社に行くときと同様、
  
    イテテ! イテテテ!


  
    「こんなもん、付けてるほうが治りが悪いんじゃないか? "なんちゃって雪駄" のほうが楽だぞ!」

    ちょっとそんな風にも思ったが、ギブスを装着してくれたとき言っていた看護婦さんの一言。
  

    
    「無防備で、またぶつけたり、踏まれたりしたらアウトですからね。」
    

  
    そ、そうだよな。通勤電車で踏まれるとか、いろいろな危険から守ってくれるよな。
    しばらくはガマンしよう。
  


  
  ●しばらくの生活
  
    真面目にギブスは付けていた。

    歩くとどうしても痛い。左足をかばう。
    いつも一緒に昼飯に行く会社の同僚が、
    「なんか、歩きながら話しをしていてもへんな感じ。体が上下してるから、視界から消えたり出てきたり。」

    ギブスしてからしばらくして、靴屋さんでサンダル買った。
    女性モノでしょう。
    
    2回目の診察で医者に行ったとき、看護婦さんに褒められた。

    「あら、いいの見つけたわねぇ!」

    このサンダルもカスタマイズをくわえて履いていた。
    何しろ、ギブスの厚み分、カカトが低いと歩いていて痛い。
    カカトの部分にハンカチを当て、ガムテープでぐるぐる巻き。なるべく平らに歩けるようにした。


    数日後には、右足の裏とか、アキレス腱のあたりとかが痛くなってきた。
    痛めた左足をかばって歩いていたため、その他の部分に負担がかかっていたんだろうな。
  


  
  ●10日ほど経過
  
    8月に入ってから、「JR終電」で帰ったりしはじめた。
    最寄駅は都営線。
    仕事が終わらないときの、電車で帰る最終手段が「少し歩くがJR。」駅〜自宅まで30分ぐらい歩く。

    しばらくは、その日の仕事が終わろうと終わるまいと、都営線で帰れるようにしていたが、
    8月上旬からはJRで帰り、家までタラタラ歩いた。

    折れてから10日ぐらいで、少し楽になってきたということだろう。
  


  
  ●やめときゃいいのに、海へ
  
    8月4日に、バンドのメンバーとに遊びに行っている。
    先ほどのギブス&サンダルの状態で。

    海には入るつもりだったが、「ギブス&サンダルは、外すまい」と思っていた。

    が、台風後の海、波が高め。すぐに包帯の間から入ってきた砂でボロボロ。

    「ま、気をつけてりゃいいか〜」と、外してしまった。

    海に入っている間はよかったのだが、無くなってしまったビールの買い足しに行ったコンビニの
    入り口にぶつけた。

    ・・・マヌケだよな。幸い悪化はしなかったからよかったけど。
  


  
  ●出張
  
    8月8日〜10日まで山口県へ出張。まだギブスはとれていない。

    8日は自社の会議が終わってから移動し、前泊の日だったので、普段着。
    どうしたかと言うと、
    「両足サンダル・右クツ持参」
    で現地に向かった。

    もちろん、翌日、お客さんのところへは「スーツ&左サンダル&右クツ」。

    「ん? どうしたんですか? 左足。」

    「小指が骨折で。へへへ。」


    どうも自分は、お客さんところに行くときに、こういうインパクトを与えることが多い。
    ヘルニアのときも、思いっきり「首に緑のカラー」で行ったもんな。


    ま、仕方ないじゃんね。
  


  
  ●治った。ことにした。
  
    お盆休みに入る前に医者に行ったときには「もう少し、このまま様子をみましょう。」

    が、8月18日から、また山口県へ出張。

    医者にはそう言われたが・・・

    「うー。やめた! もうあんまり痛くないし、クツも履ける。
      もう治った! 治ったといことで。。。」

    それまではお医者さんの言うことを真面目にきいてきたが、もう限界。面倒くさい。
    だってお医者さん、アナタはお盆休みでしょ? オレ、お盆も休めず出勤なんだよぉぉぉー!!
    ・・・と、心の中でお医者さんに言い訳した。



    再度訪れたお客さんのところでは、「スーツ&両足クツ」の普通の姿。

    「あ、骨折治ったんですか?」
    「えー、治ったことにしました。 はっはっは」


    その後、なし崩し的に「治ったこと」になり、現在に至る。

    ということで、7月21日骨折=>8月17日ごろ治った・・・治るまで約3週間。
  


  
  ●まとめ
  
    自分はこんな感じで、いい加減に治してしまった。

    まあ、医者に行くのが遅かったけれども運よく悪化もしなかったし、
    その後もなし崩し的に治ったことにしたけれども、現在まで特に問題ない。

    だけど本当は、
    「ちゃんと早期にお医者さんに診てもらい、最後までしっかり治療」
    がベストでしょうねぇ。


    おしまい。
  
  
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