'98.3.20
 入れ歯回避

 長い橋
 結局入れ歯は免れた。折れた3本のうち、2本は抜歯、1本は何とか使って、ブリッジにするという事になった。しかし強度的なこともあって、8本ぐらいをつなげる「長い橋」になるそうだ。まあよかったよかった。食後の洗浄のわずらわしさを考えると憂鬱だったから。まあいずれにせよ総入れ歯も時間の問題だが。

 上唇が再度腫れた
 それとは別に、収まりつつあった上唇の腫れがまたひどくなってしまい、日本大学歯科医院に見てもらいにいった。

 最初は見習いみたいな人が普通のレントゲンをとって見ていたが、わからないらしく、その師匠みたいな先生が来て上唇を触る。

「これは何か入ってるぞ。なんかあるぞ! よし、もう一回レントゲンだ。今度は俺も行く!」

と色めきたつ。自らの指示を元に撮ったレントゲンの出来るのを待ちながら、

「よし、これで出なかったらCTだ。超音波でも見てみよう!」

とやっぱり嬉しそうだ。
結局、レントゲンには何も写らず、化膿止めの薬をもらって翌週CTを撮る事になった。

 結局よくわからない
 翌週再び日大に行った頃には腫れはだいぶ収まって来ていた。最初に先生に見てもらったが、まだ少し固い所が残っているので一応CTと超音波をやることになった。

 CTでは何も写らない。最後に超音波。見ている最中にいろいろな先生が寄ってきて、後ろで面白そうに話をしている。

「おお。ここだここだ。これが皮膚がわだ。・・・・このあたりがジクジクしているところだ。・・・今度は表から見てみよう。・・・(違う先生が入ってきて)いやね、この患者さんね、怪我してだいぶ経つんだけど、固く残ってんの。うん、触るとわかるんだけど。」

「いやーこうやって見るとよくわかりますね。普段はレントゲンだけ撮っていい加減な事言って済ませちゃうけど、これで見なきゃだめだな。」

いい気なもので患者を目の前にして楽しげに話している。

結局、超音波でも異物は発見されなかった。もう少し様子をみる事になった。
「再度腫れてきたらその部分をゴッソリ切除という事も考えなければならないかも知れない。そうなると、裏側から取るとは言っても、表側から見て少し陥没しているのがわかっちゃうかも知れない」
との事。再発しない事を望む。