今朝の散歩は防寒ズボンをはいていった。 ・・・どうもフィットする靴がない。 赤スニーカーを引っ張り出して履いた。
風が強くて寒い。公園の片隅の石段にしゃがみこんだ。 横のベンチに座ったおじさんと犬。
鳩がひょこひょこ寄って来た。 悪いけど、オマエにはあげるものないよ。 ・・・以前に日記に鳩について、 「どうもあの警戒心のない、なれなれしさが好かん。」 と書いたことがある。まったくのんきだ。
「ん?」 歩いてきた鳩の足を見ると、左右それぞれ、指が1本ずつぐらい無かった。 どこかに引っ掛けてしまったんだろうか?・・・
ちょっと勝手に想像してみた。 どこかに引っ掛けて飛び立てなかったんだろうか? 生きるために、指を犠牲にして脱出したんだろうか? ものすごい話だ。「生きる」力だ。逞しい。
自分は以前、「オレの腕が動かなくなったら・・・」などと考えることがある。 頚椎ヘルニアになって、立ってられないぐらい右腕が痛かったころ、特に考えた。 「ギターが弾けなくなったら、どうするかねぇ」とか思った。
「ギターが無ければ生きていけない」なんて言えばカッコいいだろう。
でも、自分が至った結論は「そんなこたぁどうでもいい。生きてれば何とか楽しめるはず!」だ。
腕が動かなくても、足かどこかでギター鳴らせばいい。 あるいは、ギターが弾けなくても音楽はできる。 それがダメなら、別に音楽なんかやらなくたっていいじゃん。
「音楽が無ければ生きていけない」なんて軽く言う人がいるが、よく言うぜ。 音楽できなくたって、他にいろいろ楽しみはあるはず。たいしたことじゃねぇ。 「何しろ生きる!」が結論だ。
飄々としながらも、強い北風に立ち向かうヤツを見て、ちょっと鳩が好きになった。
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