先ほど、近所の商店街に入ってきた。靴の修理のため。
薬屋さんの店頭に、佐藤製薬の「サトちゃん」がある。 サトちゃん、ただのオキモノかと思ったら、お金入れたら動くようだ。 ずいぶん前に目撃したので知っている。 ゆらゆらと、空を飛んでいるようなイメージだろうか。 背中に乗って喜んでいる孫を見つめて、おバアちゃんが笑っている、そんな風景を数回見た。
今日、サトちゃんの前を通りかかったら、幼稚園?小学校1年生?ぐらいの男の子と、そのお母ちゃんが居た。 どうやら息子は、サトちゃんに乗りたいらしい。
母ちゃんが言った。 「はいはい。アタシはお肉屋さんで買い物してくるから。ほら。」 息子に100円玉を渡して肉屋に入っていった。
えー!?そりゃないよ母ちゃん! 息子ひとりで乗るんすかぁ? 見ててあげないんすかぁ? そりゃぁかわいそうってもんでしょー! ・・・と思ってその後の成り行きを観察していた。
ところが意外にも、息子は自分で100円を投入し、けっこう楽しんでいる様子。 テーマ曲に合わせて、ゆらゆら動くサトちゃんの背中に乗り、エンジョイしていた。 おっちゃん、おばちゃんが、せわしく行き来する師走の商店街の中で。
後ろから見ていただけだが、少年は、きっと空を飛んでいるような、輝いた顔してるんだろうな、と思った。 | |